池のくるみ(踊り場湿原)
標高1,550m。池をくるむように東西に長い湿原が広がる。
霧ケ峰から諏訪市街へ下る道を階段に例えると、ちょうど踊り場のように平らなので「踊り場湿原」(通称「池のくるみ」)と呼ばれています。東西300mの細長い湿原で、池の周辺には低層、西側では高層と2つの湿原植物が自生する貴重な湿原で、高層部の泥炭層の厚さは2.5m、3000年かかって堆積したものといわれます。池に生えたスゲの根が泥炭状になって持ち上がる「谷地坊主(ヤチボウズ)」という珍しい景観も楽しめます。
植物は約260種類。東側にはアシクラの池と呼ばれる葦の茂った池があり、絶滅の危機に瀕しているエゾナミキソウは霧ヶ峰ではここでしか見られません。
八島湿原、車山湿原、そしてこの踊り場湿原で、霧ヶ峰三大湿原(国指定天然記念物)と呼ばれています。
ロベンドヒュッテのホール、テラス、全ての客室からは踊り場湿原全景が見渡せます。風の音と小鳥のさえずり、高く青い空と白い雲、そして素晴らしい景色を独り占めしてのんびりお過ごし下さい。
踊り場湿原1周コース
踊り場湿原は天然記念物指定地域なので、積雪時以外は植生保護のため湿原内には立ち入ることは出来ませんが、湿原の外側に踊り場湿原1周コースが整備されています。
高山植物をはじめ約280種の植物、運が良ければ 野ウサギ、カモシカ、鹿、ホンドキツネ、タヌキ、イタチ、イノシシなど、野生動物も観察することが出来ます。野鳥も多いですので、バードウオッチングやハイキング、トレッキングにも最適です。
秋に採れる山の実り。
上がヤマブドウ、下はチョウセンゴミシ。