八島湿原(八島ケ原湿原、七島八島)

八島湿原 八島湿原

八島湿原(八島が原湿原・八島高層湿原)は、国の天然記念物に指定されている三大湿原です。(あと2つは、ロベンドヒュッテの有る池のくるみ踊り場湿原、車山湿原)
南北620m、東西1050mの卵形をしていて、西側に八島ヶ池、東側に鎌ヶ池があり、その中間に鬼ヶ泉水と呼ばれる池がある。
この湿原はおよそ1万2千年が経過したとされ、本州ではもっとも古いとされています。高層湿原とは、標高の高い所にあるという意味ではなく、ミズゴケを主とする200種類以上の植物が、枯れても腐植土とならずに堆積し、泥炭化し、植物が上へ上へと生長して全体が水面よりも高く盛り上がったものを言います。泥炭層の厚さが最大8,1mと測定される(1年に約1mmの速度で発達する)事等で貴重なものとなっています。世界的にも貴重な日本最南の高層湿原。昭和14年に国の天然記念物の指定をうけ、さらに、国定公園内の特別保護地区にもなっています。植物は約260種類。八島湿原一周は約3.7km、90分。散策コースとして遊歩道も整備されています。車山山頂から八島ヶ原湿原へのトレッキングコースは、物見岩を通って約3時間です。ゆるやかな草原を雄大な自然に触れ、高山植物を見ながら散策出来ます。
八ヶ岳中信高原国定公園に属し、八島高層湿原を中信にして鷲ヶ峰、丸山、大笹峰、蝶々深山に囲まれた一帯を言います。数多くの高山植物が一斉に咲き乱れる夏は圧巻です。奥霧ケ峰八島高原・八島湿原標高1.647m

〜残したい日本の音風景100選〜八島湿原の蛙鳴

環境庁は地域のシンボルとして将来に残したい、音の聞こえる環境(音風景)を公募。全国各地から数多く寄せられた応募の中から「八島湿原の蛙鳴」がその一つとして選ばれました。毎年5・6月頃になると、それまで静寂に包まれていた緑の湿原一帯に響き渡る蛙の鳴き声。シュレーゲルアオガエル、ヤマアカガエルなどの声は安らぎの音色で未来に残したい、として音風景に選ばれました。

霧ケ峰自然保護センター、八島湿原あざみ館(両館とも入館料無料)

ビーナスライン周辺は高山植物の宝庫です。霧ケ峰には「長野県霧ケ峰自然保護センター」が霧ケ峰大駐車場横に、また八島湿原駐車場には下諏訪町の「あざみ館」があります。高山植物の写真、名前、種類をはじめ湿原の様子の模型や文学コーナーなど、霧ケ峰の自然が詳しく解説されています。

観音沢渓谷

御射山遺跡(みさやまいせき)から下諏訪・大平部落、八島高原から発する東俣川へ下る渓谷。うっそうとした樹林、巨岩、澄みきった渓流。素晴らしい自然鏡です。春の新緑、夏は渓谷の涼しさ、秋は見事な紅葉が清流に映えて大変美しく、まさに絶好のハイキングコースです。東俣川に沿って大平まで約6Km2時間の「観音沢ハイキングコース」が有り、川のせせらぎを聴きながら紅葉を楽しめます。人里離れた紅葉の穴場。紅葉の見頃は10月上旬〜中旬。

霧ヶ峰におけるペット同伴に関するルールについて

霧ヶ峰自然環境保全協議会では霧ヶ峰の中で特に観光客の入込が多い八島ヶ原湿原地域において、八島ヶ原湿原に沿った遊歩道及び木道について、ペット持込みを原則的にご遠慮頂く区域とし、木道などへの入口付近にペットの持込をご遠慮頂く旨を表示した看板を試験的に設置しております。

◆八島ヶ原湿原周辺地域
八島ヶ原湿原周辺の遊歩道及び木道はペットの持込(ペットを抱きながらも含む)をご遠慮下さい。(但し、八島ヶ原湿原の園地(八島駐車場からトンネルをくぐった広場)は、ペットの持込を規制しない。)

◆八島ヶ原湿原周辺地域以外の地域
引綱(リード)をつけて歩いてもらうなど、マナーを守っての散策を引き続きお願いいたします。